Leciono

エスペラントを、
もう少し知る。

エスペラントの基本文法は「16ヶ条にまとめられる」と言われることがあります。他の言語に比べるとコンパクトだとは思いますが、それでも初めての方には十分な量に感じられるのではないでしょうか。

ですから、ここではすべての文法は紹介しません。以下の例文を眺めながら、個人的にエスペラントらしいと思う3つの仕組みだけを見ていきます。

例文:"Antaŭ kukumo kato saltas alte."

大まかにいうと「キュウリの前で猫が高く跳ぶ」という意味の文です。私が読み上げた音声を聴けるようにしておきましたので、読み方を知りたい方は以下を聴いてみてください。

まどろっこしいことは良いから詳しい文法が知りたいぜ!という方は、本ページの最後で詳しい解説サイトを紹介していますので、こちらをご覧ください。

それではエスペラントの仕組みをひとつずつ見ていきましょう。

Sistemo

エスペラントの仕組み

  • 仕組み①

    文字を見れば読み方がわかる

    エスペラントはアルファベットで書き表します。読み方は、いわゆる「ローマ字読み」をすれば大体OKです。ただし、Jはヤ行を表します。Ĝ ĝ・Ĥ ĥ・Ĵ ĵ・Ŝ ŝ・Ŭ ŭという見慣れない文字もありますが、それぞれヂャ行・ハ行・ジャ行・シャ行・wに当たる音だと考えてください。

    エスペラントでは、ひとつの文字にひとつの音が対応しています。同じ文字が単語によって違う読み方になったり、書いてあるのに発音しない文字はありません。

    アクセントの位置は必ず最後から2番目の音節にあります。アクセントのある音節は強く(ないし長く・高くなどアクセントがあることが分かる方法で)読みます。

    どんな綴りの単語でもこの規則は不変ですから、文字の読み方を一度覚えれば、初めて見る単語でも声に出して読めるようになります。先ほどの例文で使われている単語を書き出し、近い発音のカタカナで読み仮名を付けてみました。ためしに声に出して読んでみましょう。

    - Antaŭ アンタゥ(前で)
    - kukumo ククーモ(キュウリ)
    - kato カート(猫が)
    - saltas サルタス(跳ぶ)
    - alte アルテ(高く)

    ※上記の読み仮名はあくまで便宜上のもので、厳密なエスペラントの発音とは異なる部分もあります。

  • 仕組み②

    語尾で役割がわかる

    事物の名前を表す単語(名詞)、事物の性質を説明する単語(形容詞、副詞)、動作の内容を表す単語(動詞)など、言語はさまざまな役割の単語を備えています。エスペラントの単語は単語の終わり(語尾)の形によって、その単語が文の中でどのような役割を持つのかがわかるようになっています。

    エスペラントの単語の語尾はおおむね次のどれかになります。それぞれに細かい意味がありますが、ここでは覚えなくて構いません。「単語の最後に"ojn"が付いているから、これは名詞なんだな」と分かれば十分OKです。

    ■名詞の語尾: o / on / oj / ojn
    ■形容詞の語尾:a / an / aj / ajn
    ■副詞の語尾: e / en
    ■動詞の語尾: as / is / os / us / u / i

    上記のほかに「語尾が無い単語(語尾なし語)」というものもあります。語尾なし語の中には、上に挙げた語尾を持っているように見える単語もあります。紛らわしいと感じるかもしれませんが、よく使うものは自然と覚えてきますので心配はいりません。

    例文の単語がそれぞれどの語尾を持っているのか確認してみましょう。

    - Antaŭ 語尾なし(前置詞)
    - kukumo o→名詞
    - kato o→名詞
    - saltas as→動詞
    - alte e→副詞

  • 仕組み③

    語順は比較的自由

    エスペラントの語順は、英語と同じように「誰が・~する・何を(SVO)」の順で書いたり話したりするのがスタンダードです。しかし、書き手・話し手が表したいニュアンスによっては、語順をある程度自由に変えることができます。

    語順を変えても良いということは、極端な話、思いついた単語から口に出していっても間違いではないということでもあります。文章を頭の中で完璧に組み立ててから話さなくても、とりあえず言いたいことを言ってみることができるので、学んでから実際に使ってみるまでのハードルが低いとも考えられるでしょう。

    ためしに例文の語順を入れ替えてみましょう。次のようなバリエーションが考えられます。

    原文:Antaŭ kukumo kato saltas alte.
    (Antaŭ 前で / kukumo キュウリ / kato 猫が / saltas 跳ぶ / alte 高く)

    - Kato saltas alte antaŭ kukumo.
    「(他の生き物ではなく)猫が跳ぶんだ」というイメージ

    - Saltas alte kato antaŭ kukumo.
    「(他の行動ではなく)跳ぶのだ」というイメージ

    - Alte antaŭ kukumo kato saltas.
    「とにかく高くね」というイメージ

    このように伝えたい情報のニュアンスは若干変わってきますが、それぞれの文章が表している事実は変わりません。さらに、"Kato antaŭ kukumo alte saltas."と日本語で「猫がキュウリの前で高く跳ぶ」と言うのと同じ語順で書いても、全く問題なく伝わります。

Leciono

さらに深く
知りたい方へ。

ここまでお読みいただいて、エスペラントは規則的でありながら、表現する自由もある言語だということがなんとなく伝わったでしょうか。
もしエスペラントをもっと深く知りたいと思ってくれたなら、次のいずれかの教材に進むことをオススメしています。

いずれも無料かつスマホでも利用でき、信頼できる組織による教材です。ぜひ検討してみてください。

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